コロナでお見舞いにいけないまま訃報を受けた場合、どうすればよいのか?遺族側のお返しや金額についても解説

お見舞いにいけないまま訃報を 受けた場合
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自分にとって親しくさせてもらっていた知人や友人、親戚が入院したという報告を受け、お見舞いに行こうと思っていても諸事情でなかなか行けないという事はあると思います。
状況によってはお見舞いにいけないうちに訃報を受ける場合もあるかもしれません。
このページでは、お見舞いにいけないまま訃報を受けた時はどのような対応をするのがてきしているのか。
そして遺族側ではお見舞い返しが出来ないまま亡くなってしまった際のお返しや金額についても解説していきます。

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通夜見舞いを行うという方法

お見舞いに行きたいけれど諸事情で行けないまま訃報を受けた場合、通夜見舞いを行う習慣があります。

通夜見舞いという習慣について

通夜見舞いには2つの意味合いがあります。

・故人が生前、入院中にお見舞いに行けなったまま亡くなった場合に通夜の時にお見舞いを渡す習慣
・お通夜の際に遺族に対する差し入れをする

主に東関東や新潟県、九州地方の一部でおこなわれている風習です。

通夜見舞いによって渡すものが違ってきます

夜見舞いは地域により違いがあります。
前者のお見舞いに行けずに亡くなった場合の通夜見舞いは、香典とは別に通夜見舞いで金銭を包むのが一般的です。
通夜見舞いを渡す際、遺族にお悔やみの言葉と共に、生前お見舞いに行けなかったお詫びを伝えるという方法があります。

後者の遺族に対する差し入れの場合は、食べ物が一般的です。
昔は夜伽(よとぎ)と呼ばれる習慣があり、通夜の晩は常に線香とろうそくを灯しご遺体につきそう習慣があり、夜間、ご遺体に付き添って起きている時に食べてくださいといった意味合いも含め渡す習慣があると考えられています。
こちらも香典とは別に通夜見舞いとして渡します。

通夜見舞いを渡すタイミングはいつ?

入院していたという知らせ自体は受けていたけれど、事情によりお見舞いに行けなかったという意味を持っているのが通夜見舞いです。
出来るだけお通夜が始まる前に遺族に渡すようにします。
また、通夜見舞いはお通夜の時だけ渡すものと考えてください。

通夜見舞いの服装や持ち物

通夜に参列する場合は喪服が適しています。
男性であれば黒や紺のスーツ、女性も暗めの色のワンピースやアンサンブル等で派手なアクセサリーは控えます。
もし、通夜の手伝いをする可能性がある場合は、エプロンを持参していきましょう。
他は葬儀などに必要となる香典・数珠・袱紗に加え、通夜見舞いを渡す場合は通夜見舞いも持参していきます。

通夜見舞いの封筒の準備をする

香典は渡す機会があったとしても通夜見舞いは渡す機会も少ないと思います。
初めて通夜見舞いを包む時にはどのような封筒を準備したらよいか迷うかもしれません。
通夜見舞いの封筒を準備する場合、下記をご参考ください。

通夜見舞いの金額について

通夜見舞いとして包む金額相場は1,000円〜3,000円が一般的と考えられています。
香典に比べるとこの金額で大丈夫なのか?と心配になるかもしれませんが、実際にお見舞いに訪れた際に高額の金品を渡す事は無いと考えるとこの金額で問題ありません。
仮に高額の通夜見舞いを包んだ場合、遺族の方にご迷惑がかかる可能性もあります。
もし同様に通夜見舞いを渡す予定の知人がいる場合は、相談して決めると良いでしょう。

通夜見舞いを渡す際の注意点

通夜見舞いと香典は別と考えてください。
通夜見舞いを渡したから香典は必要ないと考えるのは間違いにあたり、通夜見舞いと香典を一緒に渡すのがマナーです。

通夜見舞いの袋や表書き

通夜見舞いに使用する袋は、不祝儀袋と同じ黒白の水引きの袋を使います。
金品を包む場合、以下の2例が表書きとして適しています。

・通夜見舞い
・御見舞い

通夜見舞いは香典とは別という扱いになりますので、宗教や宗派による違いなどもありません。
水引の上に通夜見舞いと書き、水引の下に自分の氏名を記載します。
外袋の表書きを書く場合は、不祝儀袋と同じく薄墨で書くようにしてください。
ここ最近では不祝儀袋用の薄墨色の筆ペンも販売されています。
ボールペンでの記載は適していませんので、1本、購入しておくといざという時に便利です。

もし、ご遺族に食べ物の差し入れを行う場合は特に熨斗を付ける必要はありません。

通夜見舞いの中袋

中袋も不祝儀袋同様に誰からもらったのかわかるように記載しておきます。
・表側中央にいくら包んだか金額を記載
・裏側右下に住所と名前

中袋は縦書きか横書き、どちらか統一させる

金額が縦書きで住所、名前が横書きと混ざるのは通夜見舞いの記載としてはあまり好ましくありませんので、縦書きか横書きにするかで統一させるようにします。
金額の記載に関してですが、縦書きの場合は5,000円、10,000円とアラビア数字での記載になります。
縦書きでの数字の記載の場合は、冠婚葬祭のマナーとして旧字体が使われます。
一般的に通夜見舞いで包まれる金額の3,000円・5,000円・10,000円を例に記載しておきます。
・3,000円  参仟圓・参阡圓
・5,000円  伍仟圓・伍阡圓
・10,000円 壱萬圓

通夜見舞いの袋も袱紗に包んで持ち歩きましょう

通夜見舞いの袋は不祝儀袋を使用しているため、水引がついています。
水引がずれたりしない目的、そして汚れ防止にもなりますので、必ず袱紗に包んで持ち歩くようにしてください。
袱紗の色についてですが、慶事では暖色系、弔事では寒色系が適している色です。
紫色は慶事、弔事共に使用可能なので、紫色の袱紗を一つ持っていると便利です。

遺族向け:生前にお見舞いをもらっていた際のお返しについて

故人が生前、入院中にお見舞いをもらっていたがお返しをする前に亡くなってしまった場合は、お返しはどうするべきかと迷う事もあるかもしれません。
お見舞いのお返しについて解説していきます。

必ずお返しをする必要はない

お見舞いに来られる人は故人と親しい人たちと考えるとお返しをした方が良いのか迷うかもしれませんが、必ずお返しをする必要はありません。
通常、お見舞いをして退院した際にお返しとして「快気祝い」を送るのが一般的ですが、亡くなっている場合は特に必要ないと考えられています。

お見舞いのお返しや通夜見舞いのお返しをする場合

もし、お見舞いや通夜見舞いのお返しを検討している場合は、香典返しと別に通夜見舞い返し、もしくはお見舞い返しとして追加してお返しをすると良いでしょう。
この時に、挨拶状や礼状と別に感謝の気持ちを一筆添えると先方にも感謝の気持ちが伝わりやすいです。

まとめ

入院しているお知らせを聞いていたものの、お見舞いに行くタイミングがとれずに亡くなってしまった場合、通夜見舞いを行うのも一つの方法です。
通夜見舞いを渡す際は香典とは別に「通夜見舞い」「お見舞い」と書いた不祝儀袋に包み、なるべくお通夜が始まる前に遺族に香典と共に渡すのが適しています。
一部地域で行われている風習ではありますが、通夜見舞いを送ることで遺族にお見舞いに行けなかったお詫びの気持ちも伝えられるメリットがあります。

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