エンディングノートとは?くわしく解説
エンディングノートとは、自分が死亡した際や病気・老化によって意思を伝えられなくなった際に備え、家族に伝えるべきことを書き留めておくノートのことです。
このノートは、日本で生まれた和製英語であり、「エンディング」(ending:結末)と「ノート」(note:メモや記録)という語を組み合わせた名前が由来となっています。
書き方について
エンディングノートには特定の形式やルールが存在せず、個々の好みに応じて自由なスタイルで作成して構いません。
日々の出来事を日記のように綴ったり、写真を使ってアルバムのようにまとめたり、パソコンやスマートフォンを活用して記録するなど、エンディングノートの作成方法は多岐にわたります。
「遺された家族へのメッセージ」と「自分の死後における様々な手続きに必要な情報」を含めることが一般的です。
また、形式や項目に問わられず自分らしいスタイルで自分が残したい内容を記載することで、家族や遺族がより良く理解し、必要な手続きを円滑に進めることができるでしょう。
終活ノートとの違い
終活ノートは、エンディングノートと全く同じ意味で使われます。
終活ノートは遺言書とは異なり、法的な効力を持ちません。もし遺産相続などにおいて法的効力が必要な場合は、別途遺言書を作成する必要があります。
終活ノートは自由な形式で記載できるため、制限がなく自分の望みを自由に綴ることができるのが特徴です。家族や親しい人々への思いや感謝、未了の思いやり、葬儀の希望など、大切なことを自分の言葉で伝えることができるでしょう。
遺言書との違い
遺言書とエンディングノートは、両方とも生前に個人が自ら作成する大切な書類ですが、それぞれにいくつかの違いがあります。
遺言書は法的な効力を持ちますが、エンディングノートには法的な拘束力はありません。
エンディングノートに相続に関する希望を書いても、遺言書がない場合はその内容が自動的に実行されるわけではありませんので、相続についての希望がある場合は遺言書を作成することをお勧めします。
ただし、遺言書に記載された内容が全て強制力を持つわけではありません。遺産相続や子供の認知などの範囲は法律で厳密に定められています。範囲外の内容を書いても法的な効力を持たないため、その点に留意することが重要です。
また、医療・介護・財産管理(生前)に関する遺言も、法的な効力を持ちません。
ただし、「任意後見契約書」を公正証書で作成することで、認知症などで判断能力が減退した場合に限り効力を持つことがあります。
身体の不自由に関しては、「任意後見契約書」ではなく、「財産管理委任契約」を交わす必要がありますが、これによって効力が生じます。
要するに、遺言書とエンディングノートは異なる性質を持ち、それぞれの目的に応じて適切な書類を作成することが重要です。
エンディングノートに書く項目
自分の情報
エンディングノートは、自分自身の大切な情報を記載する貴重な書類です。
名前や生年月日、本籍地、現住所などの基本情報を正確に書き留めることは、亡くなった後の手続きにとって重要です。
家族や関係者が遺産相続や葬儀手続きを行う際に、この情報が必要になるからです。
さらに、好きな食べ物や趣味、心に残る大切な思い出なども綴ってみましょう。
これらの項目を記入することで、自分の人生を振り返ることができ、これからの生き方を考える良い機会にもなるでしょう。
感謝の気持ちや思いを込めて、思いやりのある文章で綴ってください。
家族や友人への感謝
家族や友人が自分の人生に与えてくれた支えや愛情、思い出に感謝の気持ちを心から伝えることが大切です。
彼らと共有した喜びや辛い時の支えを忘れずに、温かい言葉で感謝を書き記しておきましょう。
また、未来に向けての思いやりのある言葉やアドバイスを書くことで、メッセージを受け取った人は心に残る素敵な贈り物となるでしょう。
お葬式の方法について
具体的な葬儀のスタイルや埋葬方法についての希望を記すことで、亡くなった際に家族や友人が遺志を尊重し、その最後の思いを形にできるでしょう。
例えば、葬儀の形式(宗教的な要素の有無や葬儀式のスタイル)、埋葬の方法(火葬か土葬か)などを書き留めることが挙げられます。
主な項目
- 葬儀屋
- 葬儀プラン(家族葬・一般葬など)
- お墓
- 喪主
- 遺影に使う写真
- 訃報連絡しないといけない人
- 葬儀に参列してほしい人
- 納骨の方法
友人などの連絡先
親しい人の連絡先を書き留めることで、突然の緊急事態や亡くなった後の連絡が必要な場合に、家族や友人が円滑に連絡を取ることができます。
例えば、緊急時の連絡先として親族や信頼できる友人の電話番号やメールアドレスを記載することで、遺族が困難な時に支え合うことができるでしょう。
また、エンディングノートには連絡方法についても記すと良いでしょう。
例えば、自分の亡くなったことを知らせる手段として、現代では、電話やメールだけでなく、SNSを利用した連絡方法も増えていますので、個々の希望に応じて記載することが大切です。
ただし、個人情報については慎重に扱う必要があります。連絡先や情報を第三者に漏洩させないように注意し、安全性を確保するために適切な対策を講じることが重要です。
エンディングノートは、大切な人々とのつながりを大切にし、互いに支え合うための備えとして役立ちます。
親しい人々との連絡先を記載することで、困難な状況においても心強い味方となることが期待されます。
スマホやPCのパスワード
一般的に、エンディングノートにパスワードそのものを記載することはリスクが高いため、推奨されません。
代わりに、パスワードを暗号化して記載するか、パスワード管理ツールの利用を検討することが望ましいです。
以下は、パスワードを安全に管理する方法の一例です。
パスワードの暗号化
パスワードを直接記載せずに、ヒントや特定のルールに基づいた形で記述することで、第三者には理解しにくくする方法です。
パスワード管理ツールの利用
オンライン上で動作する安全なパスワード管理ツールを使用することで、複雑なパスワードを安全に管理できます。
また、エンディングノートに記載する際には、パスワードの取り扱いについて家族や信頼できる友人と話し合い、安全性を確保するようにしましょう。
特に、エンディングノートを他の文書とは別に保管し、アクセスできる範囲を限定することが重要です。
さらに、IDやパスワードの更新や変更があった場合には、エンディングノートを定期的に見直し、最新の情報に更新することが大切です。
信頼できる家族や友人と共有し、大切な情報が必要な時にスムーズにアクセスできるように配慮することで、エンディングノートの意義がより一層高まることでしょう。
SNSの管理
SNS(ソーシャルネットワークサービス)の管理についての情報を記載することは、大切なデジタル遺産を適切に扱うために重要です。
SNSの管理については、以下のような項目を記載することが考えられます。
アカウント情報
使用しているSNSのアカウント名、ID、メールアドレスなどの情報を記載します。
ログイン情報
SNSへのログインに使用しているパスワードを、安全な方法で保管し、その情報を記述します。ただし、直接パスワードを記載するのではなく、暗号化したり、安全な方法でヒントを記載するなど、第三者に漏洩しないよう工夫が必要です。
指示・希望: SNSのアカウントを閉鎖するか、メモリアルアカウントとして残すかなど、SNSの運用に関する指示や希望を記述します。
プライバシー設定:
個人情報の取り扱いやプライバシー設定についての希望を明記します。
SNSは個人情報が多く含まれており、遺族が亡くなった方のアカウントを管理することは重要な役割となります。エンディングノートにSNSの管理に関する情報を記載することで、遺族がアカウントを適切に処理し、大切なデジタルの足跡を守ることができます。
しかし、個人情報を含むSNSの情報をエンディングノートに記載する場合は、慎重に扱う必要があります。
第三者にアクセスされる可能性がある場所や方法には気をつけましょう。
資産やローン
資産やローンについての情報を記載することは、
遺族が遺産相続やローンの処理に関する手続きを円滑に進めるためにとても重要です。
以下は、エンディングノートに資産やローンに関する情報を含める一般的な項目です。
資産のリスト
所有している資産の種類や詳細な情報を記載します。不動産、預貯金口座、投資、車両、貴金属など、財産の種類ごとに具体的な情報を列挙します。
資産の管理方法
資産をどのように管理しているかについて記述します。
銀行口座の利用、投資信託の運用、貴金属の保管場所などを明示します。
借入・ローン情報
クレジットカードの利用、ローンの残高や返済情報など、借入・ローンに関する詳細を記載します。
保険情報
保有している生命保険、医療保険、自動車保険などの情報を記述します。
遺言書や相続に関する指示:
資産相続に関する具体的な指示や遺言書の存在について記載します。
これらの情報をエンディングノートに記載することで、遺族が亡くなった後の資産処理やローンの手続きに迷うことなく、遺された家族の負担を軽減できます。
しかし、個人情報や財産情報を含むため、情報の管理と安全性を確保することが重要です。
医療・介護の方針
エンディングノートに医療や介護の希望を含める際には、以下のような項目を記述することが考えられます:
医療に関する希望
自分が重篤な状態になった場合の治療方針や終末期医療についての意向を記載します。延命治療や緩和ケアなどの選択肢に対してどのような希望を持っているかを明示します。
介護に関する希望
介護が必要になった場合、自宅での在宅介護を希望するか、施設での介護を望むかなどを記入します。介護の程度やスタイルについて具体的な希望を示します。
周囲への連絡
医療や介護の希望については、遺族や担当医師に伝えることが重要です。エンディングノートには連絡先や担当医師の情報を記載し、希望を適切に伝える手段を示します。
終末期のケアについて
最期の時期におけるケアや心のケアについての希望を記述します。家族や関係者に対してどのようなサポートや心の支えを望んでいるかを示します。
エンディングノートにこれらの情報を記載することで、最期の医療や介護に対する自分の意向を尊重してもらうことができます。
また、遺族や医療関係者にとっても、適切な判断や対応を行うための貴重な情報となります。
ただし、エンディングノートは個人の意向を記載するものであり、法的な拘束力はありません。
そのため、医療や介護の希望は個別の状況に応じて柔軟に対応されることがあります。
エンディングノートを作成する際には、家族や担当医師とのコミュニケーションを大切にし、相互の理解を深めておくことが大切です。
お墓
お墓に関する希望を記載することで、自分の最期の場所や供養方法を明確にでき、遺族が遺志を尊重し、葬儀や埋葬について適切な判断を下す手助けになります。
一般的に、お墓に関する希望を含める際には、以下のような項目を記述することが考えられます。
お墓の有無
ご自身がお墓を持っている場合、その場所や形式について記載します。
もし、お墓がない場合は、供養の方法についての意向を示します。
墓石や供養碑の有無
お墓に墓石や供養碑を設置するかどうかの希望を明記します。
特定のデザインやメッセージがある場合は、具体的な希望を記入します。
お墓の管理
お墓の管理については、ご家族が引き継ぐことを希望する場合や、管理を信頼できる業者に委託する場合など、希望するスタイルを記載します。
お墓の所在地や連絡先
お墓の所在地や関係者の連絡先など、必要な情報を詳細に記載します。
供養方法の希望: 墓地での埋葬を希望するか、それ以外の供養方法(海洋散骨や永代供養など)を希望するかについても記載します。
お墓についての希望は、個人の信念や文化、家族の歴史によって異なる場合があります。
エンディングノートを作成する際には、自分の意向を明確にし、家族とのコミュニケーションを大切にすることが重要です。また、エンディングノートは法的な拘束力はないため、希望が変わる場合は定期的に更新することを忘れないようにしましょう。
エンディングノートってどこで買える?
エンディングノートは、市販品を購入するか、自分でノートを作成するか、どちらでも良いです。
市販のエンディングノートは、多くの商品が市場に出回っており、デザインや項目など自分の気に入った商品を探すことが可能です。
大事なのは使いやすさです。
記入がスムーズに進み、自分の意思を明確に書き進めることができるでしょう。
いずれの方法を選んでも、エンディングノートは大切なノートであり、家族や家族にとって貴重な情報源となります。
自分の希望や思いをしっかりと記録することで、将来の安心につながるでしょう。
新時代対応! もしものための安心ノート
自分の情報を書く際に専門的な領域(医療や相続など)に関する知識がないと難しい場合でも『お助けガイド』という別冊を用意されています。
『ガイド』と『ノート』の2冊組パッケージとして、それぞれを取り外して使っていただけます。
また、昨今の財産管理にはデジタル知識が必須です。
自分の財産や記録に多くのIDやパスワードが必要となっており、それらがわからないと家族に大きな負担がかかる可能性があります。
こちらの商品ではパスワード管理がしやすいページが準備されていますので大切な情報を整理して安心に管理することが可能になっています。
一番わかりやすいエンディングノート
このエンディングノートは、3,000人の終活セミナー受講者の声を元に作られており、初めて終活に取り組む方でも『わかりやすい』をテーマに、順番に書き込むだけで簡単に完成し、「もしも」のときに安心できるようになっています。
本書のポイントはいくつかあります。
まず、開きやすく、書き込みやすいノートの仕様が採用されています。こ
れにより、ストレスなく情報を整理できるでしょう。さらに、終活の流れに沿って構成されているため、どのように書いていけば良いか迷うことなく進められます。
また、重要な情報(例:暗証番号など)を保護するために、「マル秘カード」と「スクラッチシール」が付属している点も魅力的です。個人情報の管理にも気を配ることができます。
さらに、法改正にも対応しており、最新の情報を反映しています。
エンディングノートはスマホアプリでも可能
エンディングノートは、市販の紙のノートだけでなく、スマートフォンやタブレットなどにダウンロードして利用できる便利なアプリもあります。
人によっては、ノートに書くよりアプリで手軽に作成することができますので、書くのが苦手だけどエンディングノートを作成したい方にとってはおすすめです。
スマホアプリでするメリット
気軽に書き込める
スマートフォンやタブレットを、常に手元に置いている方は多いでしょう。
持ち運びも簡単ですから、思いついた内容をすぐに書き込むことができます。
ノートやペンを用意する手間も省けるため、文章だけでなくキーワードをメモするのにも便利です。
写真や動画も保存可能
エンディングノートアプリでは、写真や動画、音声を保存できます。
家族に向けた動画メッセージを残すこともできるでしょう。
動画なら、「いつでも会える」ような感覚を提供することもできます。
特別な気持ちをしっかり伝えたい場合にも、アプリは適しています。
簡単に修正・更新できる
紙のノートに書き込む場合、間違いを修正するのに消しゴムや修正液が必要ですが、アプリなら簡単に修正できます。
終活の途中で気持ちや状況が変わることもありますので、柔軟に内容を更新できる点は大きな利点と言えるでしょう。
スマホアプリのデメリット
データ消失の可能性
スマートフォンやタブレット端末が故障したり、修理に出した際に初期化されると、アプリ内のデータが消えてしまうリスクが考えられます。
そのような事態に備えて、バックアップを取っておかないといけません。
遺族がアクセスできない可能性
スマートフォンにパスワードを設定している場合や、アプリへのログインが必要な場合、遺族がパスワードを知らないためにアプリを起動できない場合があります。
また、自分自身がパスワードを忘れる可能性もあるかもしれません。
そうした事態に備えて、パスワードは別のところに控えておくことや一部の家族にパスワードを伝えておく必要があります。
意外な有料オプション
基本的な機能が無料で提供されている場合でも、オプションや拡張機能が有料になる場合があります。
使い始めてから有料であることに気づくこともあるため、無料で利用したい場合は、使用前に無料範囲を確認することをおすすめします。
エンディングノートが作れるおすすめのスマホアプリ
こちらではエンディングノート用に準備されているスマホアプリをご紹介いたします。
100年ノート
「100年ノート」は、アクティブシニア向けの総合情報誌『はいから』の編集部によって提供されています。
『はいから』シリーズは毎月約230万の家庭にお届けされています。
「100年ノート」は、シニア向けに使いやすいスマートフォンアプリとクラウドサービスで構成されています。スマートフォンに慣れていないシニアでも簡単に利用できるデザインと操作性を備えています。
一般的に、遺言の保管は手続きのハードルが高く、保管料も毎年かかります。
しかし、「100年ノート」では、遺言を財産分与などの法的な目的に限定せず、「残される家族のための情報を生活の中で少しずつ無理なく遺すべき」という考えに基づいて作られており、遺言の形式は複数のテンプレートが用意されており、簡単に保管できます。
さらに、文字だけでなく、音声や画像でも簡単に保存できるように工夫されています。保管された情報は、スマートフォンがあればいつでもどこでもクラウドサービスからアクセスできます。インターネットテクノロジーとスマートフォンの便利さを組み合わせ、一生涯にわたって使っていただきたい、人生ノートとなっています。
人生設計や終活に役立てられる 楽クラライフノート
「楽クラライフノート」とは、資産と家計をまとめて管理し、1,500以上の銀行・クレジットカード・電子マネー・ポイントなどが連携可能なアプリで、キャッシュフローシミュレーションにより将来必要なお金を見える化し、相続税シミュレーションで大まかな相続税額を把握できます。
また、健康・介護・相続・葬儀などの思いや情報を記録し、契約情報や自分史を残すことができ、さらにライフログとして歩数なども確認が可能です。
もしもの時の連絡先リストや家系図の作成、資産や思いの情報を子や孫に共有する機能も備えています。
詳細な共有設定も可能で、月額料金はご家族が支払うこともできる便利なアプリです。
税理士事務所がつくったエンディングノート
このアプリは、税理士事務所によって開発されました。
自分に万が一のことが起こった時のために、あらかじめ家族や周囲の人に伝えたいことをスマートフォンやタブレットに書き留めておくことができる無料のエンディングノート・アプリです。
生前整理アプリ
生前整理アプリは、スマートフォンやタブレットで簡単に確実に伝えたいことを伝えるツールです。
服用している薬の情報を緊急時に医師へ、財産、お墓、葬儀、遺言、ペットのことなどは死後に家族や会社などに遺したい情報を分かりやすく伝えることができます。
情報は文字、画像、動画など様々な形式で保管可能であり、マイクロソフト社の協力の下で万全のセキュリティで管理されます。保管した情報は、自ら指定した第3者しか閲覧できず、妻、子供、孫、社員などに伝えたい情報を残すことができます。生前に伝えたいことと死後に伝えたいことを選別することもできます。
アカウントを複数持つことも可能であり、家族用、会社用、知人用など、それぞれの目的に合った情報をそれぞれのアカウントで管理することができます。
生前整理アプリでエンディングノートを作成しておけば、相続時などのトラブルを避けることができます。
エンディングノートがどうしても一人で書けない場合は相談しましょう!
書きやすいノートやスマホアプリがあっても、いざ向き合うと何から書いて良いかわかない買ったり、一人で進めることに不安があると行った場合はご家族や会員になられている葬儀屋さんなどに相談しましょう。
エンディングノートは一人で作るものではありません。
ご自身の最期を綺麗に迎えることができる大事なものですから信用できる相手と一緒に進めていくことも大事です。